黄体ホルモンと不妊


あなたの基礎体温表は、こんな波形を描いていませんか?

  • 高温期が短い(10日未満)
  • 低温期と高温期の差が小さい(0.3度以下)
  • 高温期が安定せず、一時的に体温が下がる
  • 低温期から高温期になるまで、何日もかかる(だらだら移行する)

もし、一つでも心当たりがあれば、「黄体機能不全」の可能性があります。

この記事で黄体ホルモン不足になるとどんな症状がでるのか?黄体機能不全についてご紹介するので、是非参考にしてください。


黄体機能不全とは一体なに?

黄体機能不全ってどんな病気なんでしょうか。

一言でいうと、黄体(排卵後に卵胞が変化したもの)がうまく機能せず、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が低下する病気です。

黄体ホルモンが不足して一番困るのは、不妊や流産の原因になること。妊娠を希望している人にとっては、まさに大問題ですね!

妊娠の成立を「ふわふわのホットケーキの成功」に例えると、黄体ホルモン不足の状態をイメージしやすいでしょうか?

  1. 生地の準備ができたので(卵胞が十分に育ったので)、いよいよフライパンで焼きはじめますよ。(排卵)
  2. ところが、コンロの火が不安定(黄体ホルモンの分泌不足)で、必要な温度(高温期)をうまく保つことができません!
  3. 生地(受精卵を受け入れるためのベッド)は十分膨らまず、ふわふわのホットケーキが完成しません。(着床・妊娠の維持ができない)



妊娠するためには、黄体ホルモンが正常に分泌されることが重要ですね。


ちなみに、妊娠できなくなるの?と不安になる人も多いですが、そんなことはありません。

黄体機能不全になっても、適切な治療をすれば妊娠の可能性は十分にありますよ^^

実際に、妊娠・出産している女性はたくさんいるので、まずは安心してくださいね。


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黄体機能不全の原因は?

黄体ホルモンを分泌しているのは黄体

黄体は、排卵後に(卵が抜けて)空っぽになった卵胞が変化したもの。正常な黄体機能を保つためには、「元気な卵胞を育てて排卵すること」がポイントです!

黄体機能不全のもとになる、主な原因は以下の4つ。

卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌低下

卵胞刺激ホルモンの分泌は、脳下垂体から卵巣への指令

「卵胞を大きく育てなさい(卵胞刺激ホルモン)」の指令がうまく伝わらないと、卵胞が十分に育たなかったり、成熟が遅れたりします。(卵胞発育不全)

黄体形成ホルモン(LH)の分泌低下

卵胞が十分な大きさに育ったことを脳の中枢が察知すると、黄体形成ホルモンを大量に分泌して(LHサージ)、排卵を起こします。

この働きが低下すると、卵胞が十分に育っていても排卵がうまくいきません。

子宮内膜の感受性の低下

黄体ホルモンは正常に分泌されているのに、子宮内膜の感受性が鈍く、受精卵を受け入れるためのベッドが厚くならない状態です。

その他の疾患

甲状腺機能障害、高プロラクチン血症、高アンドロゲン血症などがあれば、卵胞の発育に影響を及ぼします。

卵胞の発育・排卵の過程のどこかにトラブルが生じると、黄体機能不全につながる可能性が高まりますね。




病院での検査とは?

病院ではどんな検査をするのか気になりますよね。

黄体機能不全は、問診と血液検査の数値を参考に診断されます。

問診

まずは、月経周期や最終月経の開始日、妊娠・出産の有無など、必要な情報を問診票に記入し、医師からの質問に答えますよ。

基礎体温(なるべく3か月以上)とあわせて、生理期間や出血量、体調の変化なども把握しておくと、医師の判断に役立ちます。

血液検査(ホルモン検査)

排卵日から7日後(黄体期)に、プロゲステロン(黄体ホルモン)の数値を調べます。

検査の結果、プロゲステロンの数値が10ng/ml未満であれば、黄体機能不全と診断されます。

内診・超音波検査

子宮・卵巣の状態をチェックしておくことは大切です。

外陰部に異常がないか、子宮筋腫・卵巣のう腫など婦人科系のトラブルがないかをチェックします。

卵胞の発育具合を観察し、排卵日を予想するためにも役立ちますよ。(タイミング法)

また、黄体期の子宮内膜の厚みが8mm未満であることも、黄体機能不全の診断基準。必要に応じて、生理周期にあわせた詳しい検査をしますよ。

検査の前に

ちなみに、婦人科や専門医での検査はあくまで妊娠しづらい原因や、治療方針を探るためのもの。

はじめから「黄体機能不全」だけを調べることはありませんので、気合いを入れすぎず、まずは排卵の状況をチェックするつもりで受診することをおすすめします^^


黄体機能不全の治療とは?

黄体機能不全と診断されたら、まずは「状態の良い卵を育てて、排卵すること」を目指します。

黄体機能不全以外の問題が見つかれば、まずそちらの治療を優先することもありますよ。

検査の結果をみながら、医師と一緒にあなたにベストな治療方法を探っていきましょう。

黄体ホルモンの治療

黄体ホルモンの補充方法!

黄体ホルモンが不足していれば、補充する治療が一般的

生理周期にあわせた内服薬や注射で、黄体ホルモンを補いながら妊娠を目指しますよ^^

排卵誘発剤

もし卵胞の発育が不十分で、排卵がうまくいかない状態であれば、排卵誘発剤を使用します。

積極的に卵胞の成熟を促し、妊娠しやすい環境をつくります。

hCG注射

排卵障害にとくに有効です。

直接卵巣を刺激して、強制的に排卵を引き起こしますよ。(LHサージを起こす)正確な排卵日を特定することができるため、タイミングがつかみやすくなります。

治療方針や薬の副作用(多胎率が上がる・卵巣過激刺激症候群など)について不安や疑問があれば、医師にしっかりと質問してくださいね。

事前に気になる点をメモにまとめておくと、短い診察時間でも落ち着いて話を聞くことができますよ。


まとめ

黄体ホルモンはあたなの妊娠を支える強力なサポーター

分泌が不足しているなら、しっかり補ってあげることも大切です。妊娠を目指して、まずは治療の一歩を踏み出してみましょう!

また、黄体ホルモンを「減らしてしまう行動」にも目を向けてくださいね。生活習慣の乱れ、冷えやストレス、運動不足はホルモンの分泌を大きく妨げますよ。

まずは原因を探って、自分にあった対処法を試してみる。

そして、健康的な生活を心がけていれば、妊娠までの道のりもそんなに遠くないはずですよ^^